メリットとデメリット

自己破産のメリットという表現も微妙な感が否めませんが、やはり背負い続けた借金が帳消しになる、経済的のみならず精神面の負担の軽減は見過ごせません。再三再四の督促や取り立てが続く毎日は、電話の着信音に条件反射的に怯えてしまうなど、日常生活に無用な支障が避けられません。更に精神面が不安点であれば、健康状態のみならず仕事やプライベート面の至るところに悪影響が否めません。元来怯えたり逃げる必要のない「借金の督促」とは無縁の、ごく当たり前の生活環境を取り戻せるメリットは、その後の人生を再構築する上で非常に重要です

対して自己破産となれば、その事実を家族や周囲の人達に伏せ続ける事は現実ほぼ不可能です。自己破産を機に離婚、家族離散に至ってしまった事例は数々報じられている通りであり、自らが築いて来た人間関係の維持にも悪影響が否めぬ現実は、冷静に受け止め覚悟しておかねばなりません。また信用調査機関への自己破産なる自己情報の掲載、官報への記載など、その事実が刻まれてしまい、その後のクレジットカードの利用やローン活用が当面不可能となるなど、経済社会生活上の不自由や、中長期的なライフプランにも影響が否めません。借金免責なる大いなる容赦の代償は当然小さくては済まず、こうした近未来に向けての制約も視野に入れ、自身の歩み方をしっかり模索しなければなりません。

自己破産という解決法

自己破産に際しては「破産」なる二文字が示す通り、自身が有する動産不動産などの財産、必要最低限以外の預貯金などの現金などは全て、破産管財人に委ねねばならず、文字通り最低限の生活を営む上で必要な物以外、手元に残らぬ状況からの「人生のやり直し」となります。また職業制限として金融関係への就業は不可、一定期間は無断での遠距離移動や旅行は制限されるなど、日常生活上の制約も生じます。更には官報に破産の事実が掲載され、これは一生消す事は出来ません。ですが元来返済すべき借金を免責すなわちゼロとして貰う以上、債権者に及ぼしてしまったダメージは当然大きく、それを考慮すれば当然の社会的制裁と解釈出来ます。

もう1度繰り返す通り、自己破産は借金のみならず全てをゼロにリセットからの、自身の未来へ向けての人生の仕切り直しの究極の手法です。今回お経験を教訓に、金銭を含めた自己管理を徹底から熱心に働き、自分自身の足で経済社会を正しく歩み続ける決意が無ければ、自己破産で大切な諸々を失ってまで手に入れた自己再生のチャンスは活かせません。こうした精神的に求められる部分に関しても、不安があれば弁護士に借金返済の相談から、然るべきアドバイスや激励を仰ぐ姿勢も大切です。